宮崎県の綾町は、日本一の照葉樹林を誇る木の故郷です。木の文化に徹してこだわり鹿児島島津家120年ぶりの薩摩切子復元を成しえた実績から長い時間をかけ全く新しい現代の切子として、照葉樹林文化に深くつながり綾から世界に向けて環境問題を提起するような作品として開発したのが「綾切子」です。
綾切子は薩摩・江戸切子との違いに徹して豊かな木の文化の精神を根底して生まれました。コンセプトは古代より1000年の悠久の木の文化、木の葉、木の実、木の花、木の芽吹きをデザインに取り入れています。色彩は古代色として「琥珀色」を基調にすることで木の年輪や木の温もりを表現しています。また、「琥珀」のガラスに紫、藍、緑の色ガラスを被せて世界で初めて2色からなる切子を開発しました。「綾切子」は現在も進化を続け2色被せを発表してから更に複雑なグラデーションと繊細な輝きを放つ3色被せの切子に成功、鋭い彫りでカットされた面は光を反射してダイヤモンドを思わせる輝きを見せてくれます。